宮城県七ヶ宿町、子育て世代の移住者が増加!移住冊子を発行、オンライン相談やワーケーション受け入れも

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宮城県南西部、山形と福島両県の県境に接する山あいの町、七ヶ宿町。住民らが農業や林業、炭焼きや陶芸などを営みながら暮らすこの町に近年、自然の中での暮らしや子育てなどに興味のある人たちが移住しています。町はこのほど、移住支援制度などを紹介した冊子を作成。オンラインでの移住相談も始めるなど、支援策を充実させています。

七ヶ宿町は美しい水と豊かな自然に恵まれ、宮城県の水がめである七ヶ宿ダムがあり、「水守の郷」と呼ばれています。江戸時代には羽州街道と奥州街道を結ぶ街道沿いに7つの宿場があり、参勤交代の重要なルートでした。

人口は約1,500人、このうち高齢者が半分ほどを占めています。しかし、7年前に20人ほどだった保育園児が、現在35人超になるなど静かな変化が生まれています。

そうした中、町はこのほど、移住支援制度などを紹介した冊子「Nanairo Style(ナナイロスタイル)―宮城県七ヶ宿町移住のススメ―」を作成しました。なぜ七ヶ宿町が移住先に選ばれたのか。実際に移住した人たちの声から「教育」「住まい」「仕事」をテーマに紹介しています。

また、移住支援の拠点である「七ヶ宿くらし研究所」をはじめ、具体的な支援制度についても網羅。さらに7月5日から2週間にわたり、首都圏の郵便局などで冊子の配布とポスター掲示を行っています。

コロナ禍で地方移住やリモートワークなどの動きが広まる中、オンラインでの移住相談にも力を入れています。ビデオ会議システム「ZOOM」を使って、移住に関する悩みや不安などに移住専門の相談員が答えています。

こうした移住政策のハブとなっているのが、「七ヶ宿くらし研究所」です。宿場町だった当時を思わせるような、築100年の大きな赤い屋根の古民家です。室内は木材をふんだんに使った和室空間で、薪ストーブや囲炉裏もあります。さらにそこには、風情漂う「くらけんCafé」も併設。移住者でもあるスタッフが住宅や仕事、子育ての相談に乗ったり、自身の移住体験談を話しています。

また、旧小学校を利用した宿泊施設「街道HOSTELおたて」では、ワーケーションやセミナー、合宿などの受け入れも行っています。施設内にはWi-Fiを完備しているほか、町内での自然遊びや畑体験などを満喫できる体験プランもあるそうです。

全国的に移住人気の高い町は各地に点在していますが、七ヶ宿町はまだそれほどメディアにも注目されていない“隠れた人気スポット”ともいえそうです。新たな移住先やリモートワーク、ワーケーションの場所を探している人には、要注目のエリアです。

【移住相談窓口】
移住・定住支援センター 七ヶ宿くらし研究所
〒989-0632 宮城県刈田郡七ヶ宿町字田中道下39-2
TEL/FAX 0224-26-6933
HP https://shichikashuku-miyagi.co.jp

【街道HOSTELおたて】
TEL 0224-26-8877
HP https://shichikashuku-miyagi.co.jp/hostel/

【問い合わせ先】
七ヶ宿町役場 ふるさと振興課
〒989-0592 宮城県刈田郡七ヶ宿町字関126
TEL 0224-37-2194
HP https://town.shichikashuku.miyagi.jp

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シフトローカル編集部。シフトローカルなメンバーが集まって構成している。

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