観光列車でリモートワーク、「トレインワーケーション」に熱視線!長野県千曲市で開催、100人超が参加

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長野県千曲市で開催されている、列車移動をしながら仕事と観光を楽しむ「トレインワーケーション」が静かな盛り上がりを見せています。2月末に開催された体験会には県内外から約30人が参加し、車内でリモートワークをしたり、車窓から見える景色を楽しんだりしました。コロナ禍で売上減少に悩む鉄道業界にとっても、新たな取り組みとして注目されています。

「移動自体が特別な体験になっているので、そこで仕事をするだけでリフレッシュを伴うワーケーションが実現できています」。2月末の体験会に参加した人は、トレインワーケーションの魅力をこう語ります。

千曲市で開催されたトレインワークの体験会は、今回で5回目。地域ブランディングなどを手がける株式会社ふろしきや(長野県千曲市)と、千曲市、信州千曲観光局、長野県、しなの鉄道が提携して実現しました。

1日目は、しなの鉄道「ろくもん」を貸し切り、観光列車をワークスペースとして利用。車内には個室やカフェスペースもあり、集中作業やリラックスにも最適な空間で参加者それぞれがリモートワークを実施しました。2日目は、参加者で開発した温泉MaaSと題したオリジナルのタクシー配車システムを、地元のタクシー会社と協力して試行。そして最終日の3日目は、瞑想とワーケーションに対するアイデアソンを実施する内容でした。参加者同士が交流できることも魅力の1つになっています。

体験会にはこれまで計100人以上が参加し、リピーターも少なくないそうです。参加者からは、「自社サービスのペルソナとの交流で今まで気が付かなかった学びがあった」(渋谷区 30代 会社役員)、「列車から望む自然と共存する建築美をみて空間設計の参考になった」(調布市 40代 建築会社代表)、「ゲストハウスを計画していて、どんな宿が欲しいか参加者に聞けてよかった」(千曲市 50代 女性)といった声が寄せられており、アンケート調査では約90%の参加者が5段階評価で最高の「5」を選ぶなど満足度は高いようです。さらに、これをきっかけに千曲市に移住する人も出てきています。

コロナ禍で利用客が減っている鉄道会社にとっても、新たな活路になるかもしれません。観光列車は充実した設備やおしゃれな空間を備えています。ただ、都道府県をまたいだ移動が厳しく制限される中、経営は苦しい状態が続いています。トレインワーケーションは、観光需要の減退を補う取り組みとして今後注目されそうです。

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シフトローカル編集部。シフトローカルなメンバーが集まって構成している。

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