不動産開発・ホテル運営の日本ユニストが和歌山市と進出協定を締結!支社を開設、ITエンジニアの雇用創出へ

Share

不動産開発・ホテル運営の株式会社日本ユニスト(大阪市)がこのほど、和歌山市と進出協定を締結しました。和歌山市内に新たに開設した支社を拠点に、複数拠点の宿泊施設予約に対応するシステムを開発し、ITエンジニアの雇用創出に取り組んでいくとしています。

日本ユニストはこれまで、不動産の企画販売や開発と、和歌山県にもまたがる世界文化遺産・熊野古道で宿泊施設「SEN.RETREAT」を運営する事業を展開してきました。SEN.RETREATは現在、熊野古道沿いに2カ所の宿があり、今後さらに宿を増やすことで熊野古道の主要ルートを転泊して踏破できるようにする計画だそうです。

それを実現するためには、複数拠点の転泊に対応した在庫管理ができる宿泊予約システムが必要とのこと。そこで熊野古道のほか、関西や四国、九州など限られたエリアを一周する際に全国各地で活用できる予約システムを開発する予定で、その拠点としてJR和歌山駅前にオフィスを開設しました。これを機にエンジニアやプロジェクトマネージャーを新たに採用し、和歌山県におけるITエンジニアの雇用を創出していくとしています。

また、ホテルにおける省人化システム導入などDX支援事業の展開も計画。ホテル運営管理システムを手がける台湾系IT企業で和歌山市内に拠点を置くドンケン・テクノロジーズ株式会社と協業し、全国の宿泊施設に向けてセルフチェックインなどのシステムに関するコンサルティングや導入支援も行っていく考えです。

一方、和歌山市は企業の立地や事業の拡大を支援するため、企業立地促進奨励金制度を設けています。この制度は、産業の振興及び雇用機会の拡大を図ることを目的に、市内で事業所などを新増設する事業者に奨励金を交付するもの。この度、日本ユニストも交付の指定企業となりました。

日本ユニストの今村亙忠・代表取締役は、「地方が誇れる未来をつくり、不動産・DX・観光の3つをかけ合わせたポジションを今後取れるようにしていきたい」と強調。和歌山市の尾花正啓・市長は、「和歌山市ではIT系の求人が少なく、人材流出が進んでいる」との課題を踏まえ、「観光産業はこれから伸びることが予想され、どのようにDXを活用して観光に結びつけるかが重要。新たな宿泊予約システムが開発されることで、今後大きな可能性を見出せるのではないか」と期待を口にしています。

■和歌山支社/概要
所在地:和歌山市美園町5-4-6  ライフビル2・3階
事業内容:周遊旅行予約システムの開発・保守

■日本ユニスト/会社概要
所在地:大阪市西区立売堀1-4-12 立売堀SQUARE2階
代表:今村亙忠
設立:2011年5月
事業内容:不動産開発、宿泊施設運営

About Author

https://shiftlocal.jp/

シフトローカル編集部。シフトローカルなメンバーが集まって構成している。

Comments are closed.