和歌山大学出身の27歳エンジニアが起業し、4月に和歌山市内に株式会社Kaze(カゼ)を設立しました。AI導入支援・システム開発・DX支援を主な事業とし、和歌山を拠点に地域の企業や自治体のデジタル化を支援していくとしています。どんな思いで会社を立ち上げ、将来に向けてどんな構想を練っているのでしょうか。
Kazeを設立したのは、中村 仁さん(27歳)です。和歌山大学在学中から「和歌山で働きたい」と考えていたそうですが、希望する仕事が東京に集中しており、卒業後は東京のITスタートアップにエンジニアとして入社。数年の実務経験を経て、前職の和歌山支社設立にリードエンジニア(技術責任者)として参画し、当初の2人から15人規模に成長するまで技術の中核を担ったそうです。

和歌山支社の運営を通じ、地方にもIT技術者を志す人材や企業からの開発需要があることを実感。その一方で、予算規模やIT企業の少なさから、そうした地域の需要と技術がうまく結びついていない現状を目の当たりにしたといいます。
そんな中、「AI時代だからこそ、地方で挑戦する」と決意したそうです。現在はAI技術の進展によってソフトウェア開発のコストが下がりつつあり、これまで採算が合わず手が届かなかった領域にもテクノロジーが届く時代が来ていると分析。その変化を最大限に活かし、開発そのものだけでなく、見積もり・顧客対応・事務作業に至るまでAIを前提とした業務設計で創業し、少人数でも持続可能なIT企業のモデルを和歌山から実践しようと考えました。
そんなKazeの事業は主に4つ。「AI導入支援」「システム開発」「DX支援」「自社プロダクト開発」です。
「AI導入支援」では業務フローの分析からAIツールの選定・導入・運用まで一貫して支援し、「AIを使いたいが何から始めればいいかわからない」という企業に伴走します。「システム開発」ではWebアプリケーションや業務システムの設計・開発を手がけ、AIを活用した開発手法により小規模な予算でも実用的なシステムを構築するとしています。
また、「DX支援」では既存業務のデジタル化、ペーパーレス化、データ活用の仕組みづくりを支援。「自社プロダクト開発」では地域資源とAIを掛け合わせた自社プロダクトの開発に取り組み、和歌山をはじめとする地方都市が抱える課題をテクノロジーで解決するサービスの企画・開発を進めていく考えです。
中村さんは、「和歌山のような地方都市は人口減少など社会課題を抱える一方、都市部にはない余白とリソースがある。AIやリモートワークが距離や人手不足のハンデを小さくしつつある今、和歌山で創業することは弱みではなく強みになりうる。地域の課題に直接向き合いながら、この地に根ざした事業をつくっていく」とコメントしています。
■ 会社概要
会社名 :株式会社Kaze(カゼ)
代表者 :代表取締役 中村 仁
事業内容 :AI導入支援、システム開発、DX支援
URL:https://kaze.jp