データサイエンスの技術を用いてアルゴリズムやソフトウェア開発を手がける、かっこ株式会社がこのほど、遠隔地居住制度を開始しました。同時にフレックス制度とテレワーク制度の範囲も広げ、社員の働きやすい職場づくりを加速させています。
遠隔地居住制度については、以前は正社員は関東圏に居住することが条件でした。そんな中、今年2月から居住地の制限をなくし、日本全国から勤務が可能に。これにより、従業員が転居を伴うような事態が発生した場合にも、継続して勤務できる環境を整えたのです。
また、採用活動においても全国どこからでも応募が可能となり、関東圏以外からの応募数が増加。さらに並行して、オンラインでの勤務体制を原則とし、会社指示によるオフィスへの出社は出張扱いになるよう日当を支給するなどの規程変更も実施しました。
同時に取り入れたフルフレックス制度では、従来の11:00〜16:00のコアタイムを撤廃。これによって子育てや介護との仕事の両立など、従業員それぞれのライフスタイルに合わせた勤務が可能になったといいます。
また、テレワーク制度も刷新。2019年に開始した在宅勤務によって、52%の従業員が「生産性向上を実感した」とのアンケート結果などを受け、従来週1回までとしていたテレワークの回数制限をなくし、完全テレワークに移行しました。
実際に遠隔地勤務を利用し、地元の宮城県からテレワークで勤務する社員は、「これまでも業務においては基本オンラインだったため支障はなく、むしろ自分の業務時間をより多く確保できるようになった」と満足感を口にし、さらに「地元の友人たちともまた交流できるようになったことで、プライベートも充実している」と私生活でのポジティブな変化が生まれているそうです。
制度を導入した人事担当者は、「従業員個々の状況に合わせた働き方の選択肢がさらに広がった。社内のコミュニケーション施策なども充実させながら、従業員がいきいきと働ける環境・制度づくりに今後も力を入れていきたい」としています。