【パーソルプロセス&テクノロジー】オフショアの先へ。海外エンジニアと手がける「グローバルチーム型開発」

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東証一部上場のグループ会社で、国内外に広範囲なネットワークをもつパーソル プロセス&テクノロジー(Global Bridge COMPANY)。国内のほかにベトナムをはじめとする海外エンジニアと共同開発チームをつくり、大型案件を含む各プロジェクトの上流工程から保守までを一貫して手がける独自のスタイルを売りにしている。ともに20代後半で、同郷の妻とともに一家でUターンした男性社員と、夫の故郷へIターンして充実の日々を送る女性社員。2人が描くキャリアプランと理想の暮らしはーー。
[本記事は、ITキャリア沖縄からの転載です]

山城銀河(グローバル推進部、システムエンジニア)*写真右
沖縄県南城市出身。大阪で大学を卒業後、IT企業へ入社。約6年間、保険システムの保守担当として勤務。長女と長男の誕生を機に転職を決意。2014年、大阪から妻の出身地でもある沖縄へUターン。妻と6歳の長女、4歳の長男と暮らす。32歳。

山原せりな(グローバル推進部、システムエンジニア)*写真左
鹿児島県出身。福岡の大学を卒業後、東京の金融系IT企業に新卒入社。3年後、結婚を期に退社し、夫の職場がある福岡に拠点を移す。2016年4月、夫の出身地である沖縄へ移住し、現会社に入社。夫と2人暮らし。30歳。


UIターンした経緯について

ーー沖縄へのUIターンを決めた理由を教えてください。
山城:
「子育て」が大きな理由です。大阪で暮らしていた2011年に長女が生まれた頃から、沖縄へ戻ることを考え始めました。そして2013年、長男が誕生したことをきっかけに、いよいよ転職を決意した経緯があります。沖縄には両親がいるので子育てするのに心強いですし、子どもたちも広い人間関係の中で学び、成長できると思いました。妻も同じ考えでした。

転職で大切にしたのは、「成長できる環境かどうか」です。沖縄ですと下請けの開発業務が主体のイメージが強かったんですが、パーソルプロセス&テクノロジーは要件定義などの上流工程からプロジェクトに携わることできます。沖縄でも、都市部にも負けない素晴らしい会社があることに驚きました。もちろん給料などの条件も大事ですが、それ以上に楽しく働ける場所でないと長続きしません。ここでなら、いろんな経験を積みながら成長できる。そう強く感じました。

山原:
私も同様に、会社を選ぶ基準としては「成長できる」「働く自分に自信を持てる」ことを大切にしました。単なる下請けとして任されたことを淡々とこなすのではなく、プライム案件に携わりたい思いが強くありました。しかも、パーソルプロセス&テクノロジーの場合は海外のエンジニアとチームを組む「グローバルチーム型開発」を導入しています。今まで経験したことのない新たな挑戦は自分自身の成長につながり、それによって生まれる自信が次の成長につながる。そんな期待を抱かせてくれました。

夫が沖縄出身のため、以前から2人で「いつか沖縄で暮らそう」と話していました。「そろそろ帰ろう」。そう夫から提案されたのは、お互いに社会人としての経験を積み、貯金もある程度できるなど生活が落ち着いてきたタイミングでした。

現在の会社と仕事について

ーー会社の魅力や仕事のやりがいをどう感じていますか。
山城:
「グローバルチーム型開発」は、ユニークな開発手法です。これによって、「コストの効率化」や「高品質」などが実現できます。まず、コストの効率化です。一般的なオフショア開発は、海外の会社に業務を依頼し、完成したものを納品してもらう手法です。ただ、これでは言語や商習慣の違いなどから要件や仕様の齟齬が生じてしまうケースが少なくありません。結果的に、当初期待していたようなコスト削減ができない場合があるんです。しかし私たちは、上流工程と下流工程で分けるのではなく、グループ会社があるベトナムのエンジニアを中心に国内外のエンジニアの混合チームをつくり、システムを作り上げていきます。これにより、プロジェクトの手戻り工数や作業日数を削減でき、生産性を高めることができるんです。

次に、「高品質」です。この開発モデルでは、プロジェクト・案件毎にその分野に秀でたエンジニアを国内外から集めてチームをつくります。スキルのあるエンジニア同士が連携することで、高い品質を担保できるわけです。

(引用元:https://www.persol-pt.co.jp/gb/global/)

会社としては、利用ユーザー数が数万人規模の大型業務システムやWEBサービス、スマホアプリの開発など様々なプロジェクトを手がけています。私自身は現在、社会保険関連の基幹システムの保守を担当しています。社会保険で必要な申請業務をシステム化するなどの業務です。ベトナムのメンバーたちと触れ合うことで、互いに技術やノウハウを学べる利点もあり、今までできなかった経験を積ませてもらっています。

山原:
ベトナムをはじめとする海外エンジニアを含めたチーム内のやり取りは、英語を共通言語にしています。従来のオフショア開発では日本と海外それぞれに橋渡し役となる「翻訳者」を配置しますが、私たちはチームメンバー同士で常にコミュニケーションをとりながら進めているので、共通認識をつくりやすい面がありますね。

私自身、海外の人と一緒に働いている姿を、昔は想像したことなんてありませんでした。入社当時は特に英語が得意だったわけではありませんが、現場で場数をこなしていくうちに少しずつ上達してますし、業務に大きな支障はありません。最近は、グローバルのチーム内で作業指示を出すなどマネジメント・調整業務も増えてきています。

ーー社内の教育体制や雰囲気はいかがですか。
山原:
社内には週1回、英語講師による語学レッスンがありますし、業務の10%を英語教育などに費やせる「10%ルール」もあります。英語を使うことに最初は不安もありましたが、過去に同じような状況を乗り越えてきた先輩社員が多くいるので、「こんなときはどうしてましたか」と聞くと親切に相談に乗ってくれます。それが心強いですね。

社内はとても風通しがいいですよ。平均年齢は31歳で、沖縄オフィスは私たちのようなUIターン者が1/3を占めます。バーベキューや飲み会などの交流イベントも頻繁に開催していて、隔週金曜日にはオフィス内で開く「アルコミュ」(アルコールコミュニケーション)もあるんです。飲み物は会社が提供してくれて、ときにはゲームをしながら盛り上がったり、ときには真剣に仕事のことを話し合ったり。最近は、サッカーのワールドカップを一緒にテレビ観戦しましたね。

会社としても個人としても、ここには常に新しいことにチャレンジする空気があり、それによって会社と社員がともに成長するいいサイクルが生まれていると思います。日々周りの社員から刺激を受けており、私も知らない間に随分と成長しているのかな。そんな風に感じているところです。

沖縄へUIターンして

ーープライベートではどんな新しい変化がありましたか。
山原:
移住する前は、家族や友人と簡単に会えなくなることが少し不安でした。ただ、いざ来てみると、新しい出会いや発見に恵まれとても充実しています。会社のイベントを通じて社員のご家族とも知り合えたり、イベントやフェスも多いので休日はよく外出してますね。親戚付き合いが深いのも、沖縄ならではでしょう。最初は文化や風習の違いに驚くこともありましたが、周りの人がやさしく教えてくれるので、ゆっくり覚えながら徐々に「ウチナーンチュの嫁」として馴染むことができています。

沖縄に来てから、自分の時間を上手につくれるようになったのも大きいですね。以前は電車で1時間弱かけて通勤していましたが、今は車で20分弱です。夫と一緒に過ごす時間も増えました。休日にカフェで勉強する時間も大切にしています。私の好みの洋服が買えないのは、唯一のネガティブポイントですかね。だから本土に行ったときに、まとめ買いをしています。

山城:
夫婦お互いの両親を頼れること、また近くで生活することで親孝行できることはよかったですね。看護師の妻と共働きのため、特に子供が体調を崩したときに祖父母を頼れるのは非常に助かりますね。

休日は家族で過ごす時間と、自分の趣味を楽しむ時間の両方を満喫できています。例えば、ゴルフです。会社の仲間ともよく一緒にプレーしますし、何より安く気軽に楽しめるのが大阪時代とは違いますね。他にも家庭菜園を始めたり、ジョギングや家族でウィンドウショッピングに出かけるなど、とにかく外出が多いですね。沖縄市のゴルフ場横にある「チッパーズスナックバー」は、気分転換に最適で私のお気に入りスポットです。米軍基地が近くにあり、アメリカンなハンバーグやピザを本場の雰囲気で味わえるんですよ。

子供たちにとっても、沖縄では人間関係やコミュニケーションの幅が広がっています。両親だけでなく祖父母や親戚などいろんな人と触れ合い、ときには怒られたりしながらも大切なことを学んでいく。そんな教育環境にいられることは、成長につながると思っています。

これからの働き方について

ーー今後、どんなキャリアプランを描いていますか。
山城:
この会社で新たに挑戦したいことはたくさんあります。世界の国々を相手に、自ら営業活動を行って案件を受注し、さらにその案件を自らマネジメントすることで品質の高いシステムを提供していきたいですね。この会社には、本人の意志さえあればチャンスを与えてくれ、社員の挑戦を後押ししてくれる風土があります。まだまだいろんなことを経験し、開発から営業、マネジメントまで幅広い力を身に付けたいですね。

山原:
私も同じように、プロジェクトをマネジメントできる人材になりたいですね。それは、「女性でもできる」というチャレンジでもあります。私の周りには出産や育児を機に仕事を辞める友人が多く、社会的にはまだまだ女性が活躍できる場が少ないのが現状だと思います。私も今後出産することになれば、今と全く同じように働くことは難しくなるかもしれません。ただ、この会社には在宅勤務などの制度もあるので、”ママ社員”として会社に貢献し、キャリアアップしていく姿を見せられたら嬉しいですね。

沖縄へのUIターン転職を検討している人へ

ーー最後に、後に続くであろう人たちへのメッセージをお願いします。
山原:
働く拠点を変えることは大きな決断ですが、住んでみると意外と同じような経験をして、活躍している人が数多くいます。失敗することを恐れて悩み止まるよりも、失敗してもいいから思い切って飛び込んでほしいですね。

ただ、リゾートのイメージが強い沖縄ですが、仕事のレベルは東京とあまり変わりません。「のんびり働きたいから」という理由だけですと、後で少し苦労するかもしれませんね。自分の時間をつくりやすい場所で、なおかつスキルアップもできれば、こんなにいいことはないでしょう。

山城:
年齢を重ねれば重ねるほど、転職は難しくなる面があると思います。求められるスキルはどんどん上がりますし、家族や子育ての面でも動きづらくなるのではないでしょうか。だったら、若いうちに思い切って決断することを個人的にはオススメします。ストレスなく楽しく、さらにやりがいをもって働くには、沖縄が一番ですよ。


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About Author

フリーライター/1983年神奈川県生まれ。2008年〜化粧品専門誌の記者を経て、2016年フリーランスに。現在、東北復興新聞(発行:NPO法人HUG)のほか、企業のCSR・CSV、ソーシャル・ローカルビジネス、一次産業、地方創生・移住などをテーマに取材〜執筆活動している。

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