千葉・新潟両県に拠点を構え、地方でのインターンシップなど地域連携を積極的に進めているIT企業のフラーはこのほど、苫小牧工業高等専門学校(北海道苫小牧市)と包括的教育連携協定を締結しました。今後、苫小牧高専での教育研究、起業支援及び地域社会への貢献へ向けた取り組みを加速させていく計画です。
フラーはこれまで、苫小牧高専の学生を対象にデータ分析などに関する実習型授業での講師担当、他高専との合同集中講義の実施、アントレプレナーシップの実践キャリア教育のための講演会の開催などを行ってきました。その中心を担ってきたのが、自身も苫小牧高専出身であるCTOの藤原さんです。
そうした中、これまで実施してきた最先端IT分野の教育及び起業家育成、苫小牧地域の観光分野などに関する学術研究をさらに推進していくために、今回新たに連携協定を締結したといいます。
苫小牧高専は全国に51校設置されている国立高専の1つで、工学分野における充実した学業環境を整えており、2024年に60周年を迎えます。フラーはアプリ開発などの一方で、全国の高専との連携にも力を入れており、長岡高専(新潟県長岡市)や函館高専(北海道函館市)とも包括的連携協定を締結するなど、若い技術者の教育支援に熱心です。
そこに新たに加わった苫小牧高専との連携協定。フラーは協定締結を機に、同高専の教育や苫小牧地域の活性化にさらに積極的に取り組んでいきたいとしています。