公共測量・土木建設業向けCADシステム開発などを手がけるアイサンテクノロジー株式会社(本社:名古屋市)がこのほど、事業拡大と人材確保の一環として秋田市に新たなオフィスを開設しました。3月末には秋田県庁で立地協定を締結し、4月から市内の拠点で事業をスタートさせています。進出の背景には何があり、今後どんな計画を立てているのでしょうか。
同社は、公共測量・土木建設業向けCADシステム開発のほか、自動運転・三次元地図データベース整備のためのソフトウェア研究開発などを展開しており、新設した秋田オフィスもそれらの事業を担います。
秋田に進出した背景にあるのは、エンジニアをはじめとする人材確保を重要な経営課題の1つとして位置づけていること。高等教育機関が集積する秋田市には充実した教育環境があり、自治体による協力体制も期待できることから進出を決めた経緯があるそうです。
また、秋田オフィスが入居する「LiSH AKITA(リッシュ アキタ)」は、秋田駅前に開設された地域イノベーション拠点であり、交通の利便性の高さに加え、大学などとの連携が期待できる点にも大きな魅力があるといいます。
秋田オフィスの開設を通じ、地域に根ざした採用活動を推進。今後5年間で6人の新規採用を予定しています。また、大学や地域とも連携しながら、人材育成や新たな価値の創出に取り組んでいくとしています。
先立つ3月末には立地協定締結式が開催され、秋田市の沼谷 純市長やアイサンテクノロジーの加藤 淳社長らが出席しました。

沼谷市長は、まず進出に対して感謝を伝えるとともに、同社が手がける自動運転の実証実験に触れ「運転手不足や雪への対応といった課題解決に資する重要な取り組みであり、ぜひ一緒に検討を進めてまいりたい」と強調。さらに、「秋田の優秀な人材が名古屋を含め全国各地で活躍し、または秋田に戻ってくるといった人材の還流にも期待している」とコメントしています。
一方、加藤社長は本拠地の名古屋ではエンジニアの確保に苦労しているとし、地方を拠点に新たな人材獲得を考えていたところ、沼谷市長から「秋田市には7,000人を超える学生のみなさまがいらっしゃり、さまざまな支援があるとお聞きした」と進出の決め手に言及。秋田市にあるグループ会社もエンジニアを必要としていることから、学生を含む新卒採用に力を入れ「将来的に事業を広げていきたい」と今後の意気込みを語っています。
また、式には秋田県の神部 秀行副知事も参加。県としても「さまざまな人材を紹介する面を含め、秋田市と一緒になり最大限サポートをさせていただきたい」と力強いコメントを発表しています。