鹿児島市が、ICT関連産業を将来の基幹産業に育てるため、雇用の受け皿となる企業の誘致に力を注いでいます。直近では、システム開発を手がける株式会社リーディングソリューション(東京)と立地協定を締結。若者の「地元で働きたい」という希望を叶え、若い世代に選ばれるまちづくりを目指しています。
今回新たに立地協定を結んだリーディングソリューションは、主に大手通信事業者のシステム開発を受託するために2018年に設立。ネットワーク通信機器の設計・開発・導入・サポート、ネットワーク向けソフトウェアの設計・開発・導入・保守などサービスを展開しています。
増加する受注に対応するため、鹿児島市内に事業所(鹿児島開発センター)を新設。2025年4月に操業予定で、5年目に25人の新規雇用を計画しています。地元での採用、専門学校との連携による人材確保を図り、今後市内におけるICT産業の活性化や雇用創出への貢献を期待しているとしています。
市はそれ以前から、ICT関連産業の誘致に乗り出していました。昨年12月には、株式会社鹿児島インサイトと立地協定式を開催。金融やサービス業など幅広い業種のシステム開発を首都圏から請け負う同社は、地元の若い技術者を積極的に育成しています。立地協定を経て移転した事業所では従業員を増やし、増加する受注に対応するとしています。
さらにその後も、クラウドインテグレーション事業を展開する株式会社テラスカイ(東京)が、JR鹿児島中央駅直結のオフィスに新たな事業所を開設。IT人材の地元採用を進め、Salesforceなどのクラウドを活用したシステム開発事業を担う計画ということです。
鹿児島市は、情報通信やコールセンター、デザイン・コンテンツ制作、製造業など新たに進出する企業を今後も全力で支援していくとしています。
【問い合わせ先】
鹿児島市産業創出課企業立地係
TEL:099-216-1314
E-mail:yuuchi@city.kagoshima.lg.jp
HP:https://www.city.kagoshima.lg.jp/rich/index.html(鹿児島市企業立地ガイド)