広島県が運用しているAI技術を活用した移住相談システムが、多い日で700件を超える相談が届くなど好調です。AI相談から実際に移住した例も生まれ、今後も機能をさらに増やすなどして移住につなげていきたい考えです。
AI技術を使った移住相談システム「あびぃちゃん」は昨年11月に試験運用を開始。AI相談の利用者が自由入力欄に書き込んだ単語や文章から、AIが相談者のニーズや移住検討の熟度を判断し、回答を出し分けたりする機能があります。
登録者は今年10月11日時点で1万7000人を超え(うち県外が約96%)、1日当たりの相談件数も多いときで700件以上に達するそうです。
また、東京相談窓口の営業時間(10〜18時)外の利用が8割を超え、東京都以外の県外が8割近くとなっています。
登録者アンケートによれば、「移住に関して新たな気づきがあった」「ネット検索では入手できない情報がわかった」といった高く評価する意見が目立ったそう。その後AI相談の利用者が相談窓口を訪問したり、セミナーに参加したりすることがあったほか、実際に広島県に移住した事例もあったといいます。
県は今後、「多くの方々に利用いただくことでAIの機械学習機能による回答精度の向上を図る」と機能強化や拡充を進めるとしており、AI相談から受け皿となる地域の人や関係機関、企業につなげる機能を追加するなどして最終的には移住者の増加につなげていきたい考えです。
移住相談システム「あびぃちゃん」の登録は、移住ポータルサイト「HIROBIRO.」から。
https://www.hiroshima-hirobiro.jp/