定額制(月額4万円〜)で全国どこでも住み放題の多拠点コリビング(co-living)サービス「ADDress(アドレス)」が4月から始まります。場所にとらわれない働き方やライフスタイルが広がる中、都市と地方を気軽に行き来できるサービスとして注目を浴びそうです。
手がけるのは、新たに設立された株式会社アドレス(本社:東京、代表取締役社長:佐別当 隆志)。株主に、ソーシャルメディア事業を運営するガイアックス、モビリティブランド「ONFAdd」などを展開するニューピース、WEBメディア「東京R不動産」を運営するR不動産、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏らが顔を揃えています。さらにアドバイザーに、総務省大臣補佐官を務めた太田直樹氏(NEW STORIES 代表)、起業家の家入一真氏(CAMPFIRE 代表取締役)などが参画しています。
「ADDress」は、登録拠点ならどこでも、月額4万円から住み放題になる多拠点居住のシェアサービスです(サービスサイト→http://address.love)。移住はハードルが高いと感じる人も少なくないといわれる中、都心部と地方が人口をシェアリングすることを目指します。地方にとっては、都市部に集中していた人口の新たな受け皿となり、短期的な観光ではなく、関係人口を増加させることにつながり、消費や地域活動の活性化が期待できそうです。
各拠点は、空き家や別荘を活用することで、共有の家具、wifi、光熱費、アメニティなどを含めて月額4万円からの低価格に設定。会員同士、また地域との交流の機会も提供し、様々な地域で新たなコミュニティに出会えるきっかけにもしたい考えです。
背景に空き家の増加、移住・2拠点生活への関心の高まり
少子高齢化を背景に全国的に空き家の増加が社会問題化しており、都市部への人口流出が加速する地方では特に深刻な問題になっています。
一方、内閣府の「東京在住者の今後の移住に関する意向調査」によると、東京在住者の4割(うち関東圏以外出身者は5割)が地方への移住を検討している、または今後検討したいと考えています。特に30代以下の若年層による地方へのUターンや2地域居住への関心が高いことが明らかになっています。また、リクルートホールディングスが発表した「2019年のトレンド予測」では、「デュアラー」がトレンドになると紹介されています。デュアラーとは、「都心と田舎の2つの生活=デュアルライフ(2拠点生活)を楽しむ、実践する人」といった意味です。
「ADDress」は4月から、第1弾として首都圏から1-2時間程度の自社所有物件を5カ所用意。その後順次、物件を追加していく予定です。現在、遊休資産を活用したいオーナーや拠点運営の希望者、サービスを利用したい会員希望者の募集を行っています。
▼詳細は下記のURLを参照。
ADDress 募集ペーシ → https://form.run/@ADDress-base
アドレスの代表である佐別当氏は、「ITが生活や仕事のインフラになった今、家は1つ、住所も1つという常識は過去のものにできる時代がやってきたと思います。ADDressが提供するサービスは、1軒のマイホームだけではなく、様々な地域にある家をシェアして暮らす社会を実現します」などとコメントしています。
【株式会社アドレス 概要】
設立:2018年11月30日
代表取締役社長:佐別当 隆志
本社所在地:東京都千代田区平河町2-5-3
事業内容:多拠点居住サービスの提供
URL: http://address.love/
<株主>
・株式会社ガイアックス(代表執行役社長 上田祐司)
・株式会社ニューピース(代表取締役 高木新平)
・R不動産株式会社(代表取締役社長 吉里裕也)
・佐々木俊尚氏(IT ジャーナリスト)
・須田仁之氏(ベンチャーアクセラレーター)
<アドバイザー>
・林 厚見氏 (SPEAC 共同代表 / 東京 R 不動産ディレクター)
・家入 一真氏 (株式会社 CAMPFIRE 代表取締役)
・佐々木俊尚氏 (IT ジャーナリスト)
・末松弥奈子氏 (Satoyama 推進コンソーシアム代表)
・太田直樹氏(株式会社NEW STORIES 代表)