独自のクラウド製品の開発、各企業の業務に合わせたカスタマイズと導入、その後のシステム運用やサポートまで、ワンストップで行う株式会社ドリーム・アーツ。
今回は、株式会社ドリーム・アーツの沖縄オフィスにて、インフラエンジニアとして働く島袋さんに現在のお仕事や、沖縄にUターンした感想などを伺いました。
島袋恵さん(クラウドサービスオフィス所属)
沖縄県出身の島袋さんは、琉球大学理学部で海洋自然科学を専攻した後、東京に本社を構えるシステムの受託開発を行う企業にエンジニア職として新卒入社。2年間東京で働いた後、沖縄が恋しくなりUターン。現在は、ドリーム・アーツ沖縄にて、自社システムの導入・運用をメインに担当しています。
現在は沖縄本島の南部に位置する南城市の実家に住んでおり、休日は地元の友達と遊ぶなど、ゆったりとした時間を過ごされているのだそう。
インタビューを通じて、島袋さんが東京時代に培った専門的な知識や経験を、故郷の沖縄で活かしながら仕事をされている充実感が伝わってきました。
島袋 恵さん
沖縄県南城市出身。県内の大学を卒業後、東京へ上京。エンジニアとして新卒入社し、社内システムの保守運用に携わる。2年働いた後、沖縄へUターンし、同じくシステムの導入・運用業務を募集していたドリーム・アーツ沖縄に転職。現職でも引き続きインフラエンジニアとして働いている。
移住の経緯について
島袋さんはUターンされたとのことですが、移住の経緯と、現在のお仕事について教えてください。
東京に憧れて上京
大学では海洋自然科学を専攻していたのですが、当時からITに興味があり、東京に本社を持つシステム開発を行う会社に就職してインフラエンジニアをやっていました。プログラミング経験はなかったのですが、コードを書く黒い画面がかっこいいなというくらいの気持ちで、エンジニア職として働き始めました(笑)。 動機は単純なものでしたが、やってみると自分のスキルがどんどん伸びていくことが楽しくて、沖縄に戻って来る際にもエンジニアとして働ける企業をメインに転職活動を行なっていました。
恋しくなって沖縄へ
東京では、とある金融機関の業務システムのオンプレミス環境を担当していました。未経験からのスタートということもあり、わからないことばかりでいろいろ苦労はしたのですが、仕事が嫌だなという感じはなかったです。ただ、東京での生活が長くなるにつれ、満員電車に乗っているときや一人で家にいるときに、沖縄での生活を思い出して帰りたくなる気分になることが多くなっていきました。そんな状態で、東京で仕事を続けていくのは正直辛いなと思い、東京に出てから2年経ったタイミングでUターンを決意しました。
時代の流れに乗った仕事を
Uターン転職を行なうにあたって、時代の流れ的にはオンプレミス環境ではなく、クラウド環境でデータやワークフローの管理をする手法が主流になりつつあるように感じていたため、これからの自分のキャリアを考えると、クラウド環境のインフラを学んでおきたいと思ったんです。ちょうど沖縄に帰省した時に沖縄県内でクラウドに関する求人を出していたドリーム・アーツ沖縄をたまたま見つけたのをきっかけに、面接を受け、今に至ります。ちなみに弊社は、クラウド環境を活用した文書管理やワークフローの効率化を実現するための自社製品を、様々な企業へと提供しています。
沖縄での仕事について
課題をクリアにしていくのが楽しい
私の仕事としては、自社製品を導入した企業に対するサービス運用やトラブルシューティング、新規で導入する際の導入支援などを行っています。プロダクトを導入する企業毎にいろんな要件や制約があるため、実際の環境下で思ったとおりに動かないということがあります。その状況に対して、どうすればそのプロダクトが正常に機能するのかを考えて、実際に解決していく過程がすごく楽しいです。東京にいた頃の仕事では、システム全体のほんの一部分しか担当できなかったので、ある種言われたことだけやればよかったんですが、作業をこなしているだけのように感じて、仕事としての面白さはあまりありませんでした。今は、プロダクト全体を見て、発生した課題を解決するために考え、自発的に動くことができ、とてもやりがいを感じています。
自社プロダクトがもたらすモチベーション
前職では関わっていたのが金融系業務案件だったこともあり、技術的に専門特化したチームに細分化されていて、システム全体を見ることができませんでした。今は、自社プロダクトを扱っていますので、全体を見ることができて、かつ細かい技術要素に直に触れられます。他社のシステムの一部に関わるのではなく、自社が開発した実際に動いているプロダクトが目の前にあることがやっぱり大きいですね。このアーキテクチャはどうなっているのかとか、なぜこのミドルウェアがここにあるのかとか、技術的に気になることを調べるきっかけが目の前にたくさんあるわけで・・・。自社の製品やサービスをより良くするという明確な目的があると、今まで知らなかった新たな技術を学習することに対してもモチベーション高く取り組むことができます。それは、今の仕事のいいところだなと思います。
運用技術を高めていきたい
自分がやっている今の仕事には、プロダクトのユーザー数が増えると、どうしても社内の担当者数も増やさなきゃいけないという課題があります。ですが経営目線で考えると、人を増やすのってなかなか難しいことだと思うんです。だから私としては、今後、より効率が良く、サービス品質の高いシステムの運用方法を作っていきたいなと考えながら、日々業務に取り組んでいます。ドリーム・アーツには、常に新しい技術や業務の改善を自分たちの仕事に取り入れることを奨励してくれる環境があるので、積極的に考えることに繋がったり、技術を高めることに繋がっているのではないかと思っています。
現在の会社について
大企業と仕事ができる
弊社の製品は、何千名規模の大きな会社に活用されることが多いです。例えばみなさんが使ったことがある文房具メーカー、スポーツウェアの大手とか。そのため、そういった誰でも聞いたことのあるような企業様をクライアントとして仕事ができるのは、この会社で働く良さのひとつですね。
とにかくプロダクトがいい
弊社のプロダクトは、主に国内の大企業が業務を行う上で抱えるコミュニケーションの課題を解決するためのものですが、「ドリーム・アーツの良さは、プロダクトの良さ」と言っていいほど、質の高いプロダクトを開発・運用していると自負しています。現在、弊社では「INSUITE」、「Sm@rt DB」、「知話輪(ちわわ)」という3つの主力となるクラウド製品を扱っていますが、デフォルトの性能が良い上に、それを各企業に合わせてカスタマイズ・アップデートをするので、各企業の業務フローに合わせた課題解決ができます。ただプロダクトを作って売るだけではない分、導入企業毎にそれぞれ違うニーズを拾って反映させなきゃいけない難しさはありますが、自信を持って提供しているというやりがいがあります。
新しい技術を追う姿勢
私がいる部署では、技術評価会というLT(ライトニングトーク)会のようなものがあります。そこでは、自分たちが仕事や日頃勉強した中で得た新しい技術に関する知見の共有をしています。強制される勉強会ではないんですが、みんな積極的に参加していて、社員一人一人が新しい技術や知識を定期的に取り入れる良い機会になっています。また、こういった機会を継続できているのも、ドリーム・アーツの社員に技術好きな人が多いことや、普段の仕事の忙しさにかまけて優先順位を下げることなく新しい技術を追っていく必要があるという意識を全員が持っているからだと思っています。前職ではこういう機会もなかったので、技術評価会は今の私にとってはスキルアップする機会として、働く上でもモチベーションの一つになっています。
沖縄へUターンして
過ごしやすい環境がある
Uターンですので沖縄には友人がたくさんいますし、東京と比べて寒暖差が少なく一年中過ごしやすい気候で、通勤でヘトヘトになる満員電車もありませんので、当然ですが過ごしやすい環境だなと思います。とはいえ、東京では、週末にいろんなイベントがあって気分転換もしやすかったですし、良い面も沢山ありましたが・・・。それでも、やはり私にとっては満員電車がきつかった。朝から気が滅入るというか、満員電車に乗るだけで疲れてしまうんです。なので、通勤時でも満員電車に乗らなくていい沖縄は、それだけで本当に良いところだなと思います(笑)。
また、自然も多く、気分転換できる場所が多いのも沖縄のいいところです。例えば、地元に知念岬という場所があるのですが、自然が豊かで、朝日や星空が綺麗に見えるスポットでオススメです。そういう場所に行き、ただただ海を眺めるというようなことが気軽にできるのは、沖縄ならではの魅力ではないでしょうか。
友人と飲みにいくことが増えた
沖縄には中学から大学まで一緒に過ごしてきた、気を遣わずに過ごせる友達が多いので、日頃から飲みにいく機会が東京にいた頃よりも多くなりました。東京にいた頃は朝から晩まで仕事ばかりの生活でした。その反動なのか、今では日頃から友人たちとよく飲みに行くようになりました。ただ、私が住んでいる南城市の実家の周りには飲み屋がほぼないので、車を出さなくてはならず、飲んだ後に電車で帰れた東京はよかったなと思うこともありますね(笑)。
最後に、沖縄へUIターン転職を考えている方に一言お願いします。
住むこと以外にも、目的を持つこと。
沖縄に移住や転職することを考えるのであれば、沖縄にくる前に自分のやりたいことを探しておくほうがいいと思います。沖縄でやりたいことがあるとか、一緒に働きたい人がいるといったような理由がないと、沖縄で生活するということに対する期待値だけが上がってしまうのかなと。結局住んでみて、憧れのリゾート地での生活も、渋滞がすごいとか、買い物が不便だとか大変なことがたくさんあることを知って、住むのが嫌になってしまう人も多いんじゃないかなと思うんです。だから、ただただ沖縄で生活したいという想い以外にも、沖縄で挑戦したいことがあるとか、何でもいいんですが、沖縄に移住したい理由が明確になっていると沖縄を楽しめるポイントもきっと増えるのではないかなと思います。
島袋さん、ありがとうございました。
(ITキャリア沖縄より転載)