福岡をはじめとして4つの都市に活動スペースを置き、自社プロダクト「Backlog」「Cacoo」「Typetalk」を提供している株式会社ヌーラボ。2017年秋に1億円の資金調達を発表し、新しくアムステルダムにも進出するニュースがリリースされたばかり。日本のみならず、海外でもメンバーが活躍する株式会社ヌーラボでは、エンジニアはどのような働き方をしているのだろうか。広報の五十川さん、福岡で活躍するエンジニアのみなさんにお話をうかがった。
Backlog・Cacoo・Typetalkを開発する株式会社ヌーラボ
- 株式会社ヌーラボさんが提供しているBacklogなどのツールは、ITエンジニアのみなさんにとってはとても身近な存在だと思いますが、会社については詳しくご存じない方も多いかもしれません。改めて御社についておうかがいしてもよろしいでしょうか。
五十川さん: 2004年に創立されたヌーラボは、福岡に本社を置き、国内では東京と京都、国外ではニューヨーク、シンガポールでも開発を進めています。ヌーラボは「チームで働くすべての人に」をコンセプトに、チームのコラボレーションを促進して、仕事が楽しくなるようなサービスを開発しています。現在は、Backlog(バックログ)・Cacoo(カクー)・Typetalk(タイプトーク)という3つの自社プロダクトを開発・提供しています。
Backlog:「チームではたらく、すべてのひとに」プロジェクト管理ツール
Cacoo:「あなたのアイデアをいますぐカタチに」ビジュアルコラボレーションツール
Typetalk:「チームの雑談を成果に変える」ビジネスディスカッションツール
- 現在、本社およびそれぞれの地方の事務所では何人くらいのエンジニアのみなさんが働いていらっしゃるのでしょうか? 事務所ごとの役割や特徴はありますか?
五十川さん: たとえば「管理部門は本社に集約し、本社以外の事務所は開発やカスタマーサポートのみ」、というような形態をとる会社も多いと思いますが、ヌーラボの場合、事務所ごとに役割を分けていないことが特徴かもしれません。実際、広報の私は福岡本社勤務ですが、人事やマーケティングを担うメンバーは東京にいます。このように、事務所ごとに職種や機能を分けることなく、BacklogやCacoo、Typetalkを使いながら仕事を進めています。
- 福岡に本社を置いた経緯はどのようなものだったのでしょうか。最初から福岡の予定でしたでしょうか?
五十川さん: はい、代表の橋本はじめ、ヌーラボの創設者3人の出身地が福岡だったため、福岡で創業しました。
福岡本社では、移住ITエンジニア10名が活躍中!
- いま五十川さんがいらっしゃる福岡本社では、ほかから移住して活躍しているITエンジニアの方は10名とのことですが、みなさん福岡にすぐ馴染んだでしょうか。福岡のここがびっくりされたなどのエピソードはありますか?
五十川さん: 家賃の安さ、食事の美味しさは定番の「びっくりエピソード」としてよく聞きますね。街全体がコンパクトなこともあり、交通手段に不便さを感じることもありません。
- 福岡といえば国家戦略特区として、IT企業が続々と生まれている地域と理解しています。やはり現地では起業が盛り上がっているのでしょうか? 福岡の中でスタートアップ企業同士の交流はありますか?
五十川さん: 私自身も東京から福岡にUターン転職したのですが、福岡の特徴として感じたこととして「人同士の繋がりが強い」ことが挙げられます。官民共働型スタートアップ支援施設「Fukuoka Growth Next」を中心地として、ベンチャー・スタートアップ企業同士のコラボレーションも多いですね。
現在、福岡は創業と雇用創出を目指す国家戦略特区に指定されています。福岡市長が「スタートアップ都市宣言」を行ったこともあり、若い世代の起業率が高いという調査結果も出ているようです。私たちの会社のほかにも、多くのスタートアップ企業が生まれています。
東京から福岡へ移住した、2人のITエンジニアが登場!
- 取材のご協力、ありがとうございます。お二人とも東京から福岡へ移住されたとのことですが、簡単な自己紹介をお願いできますでしょうか。
伊東千尋さん: 東京から福岡に移住し、5か月目になります。サポートエンジニアとして、Backlog のテクニカルサポートを担当しています。実は前々から家族で地方に移住したいなあと思っていました。移住先を福岡に選んだのは、夫婦共ITエンジニアだったので、それらの企業が盛り上がっているという福岡に魅力を感じたのがそもそものきっかけでしたね。夫もこの移住を機に市内のIT企業に転職しています。
前職ではPHP、Javascript などでプログラミングをしていましたが、いまの業務ではサーバのログ調査の機会等が多く、プログラミングはほとんどしないですね。いただいたお問い合わせの管理は Backlog を使っていますよ。
渡邉祐一さん: ヌーラボへの入社をきっかけに、東京から福岡に移住しました。福岡歴は3年になります。社内ではシステムエンジニアとして、Backlog、Nulab Accountを担当しています。業務では主に Java と Scala を 使って仕事をしています。プライベートでは Go を書くことが多いですね。
福岡は「親切で幸せそうな方が多い」「新鮮な魚や肉、野菜を食べられる」
- 福岡の魅力はどんなところでしょうか?
伊東さん: こちらは会社と家が近いので通勤が楽ですね。都市のコミュニティの規模が大きすぎず、行政が頑張っているところが暮らしやすさにつながっていると思います。福岡には親切で幸せそうな方が多い印象ですね。おいしいコーヒー屋さんが多いとも感じています。おすすめのお店はたくさんありすぎて選べないのですが(笑)、会社近くのCoffee stand seed village と ハニー珈琲 によく行ってます。庵道珈琲なども好きですねー。都会と自然、どちらも近いということもポイントです。百道浜も室見川もあります(笑)。
渡邉さん: 福岡は比較的安価に新鮮な魚や肉、野菜を食べられるところが気に入っています。妻も料理が好きなので、新鮮な食材で料理のしがいがあると喜んでいます。あとは、東京と違って、徒歩で通勤できるのも魅力ですね。
遠く離れたメンバーとも、ネットで繋がりチームプレーを発揮する瞬間が楽しい
- 福岡を気に入っているお二人が、仕事のやりがいを感じるのはどういうときでしょうか。
伊東さん: こちらで働き始めてまだ5か月目ですが、サポートエンジニアとしてダイレクトにユーザさんのお力になれたときには、大きなやりがいを感じています。学ぶことが尽きないことも、もっとがんばろうというモチベーションにつながっていると思います。
渡邉さん: サービスの改善、機能追加について話し合っている時など、チームで協力して物事を進めている時はわくわくします。ヌーラボは東京、京都、福岡などの複数の場所を跨ってチームを編成しているので、Screenhero や Google Meet 等の画面共有サービスを使って話し合うことが多いですが、時にはリモートでペアプログラミングを行うこともあります。メンバー同士遠く離れていても、インターネットで繋がってチームプレーを発揮出来ている時にとてもやりがいを感じます。また、自社の製品をドッグフーディングしながら仕事を進めることができるのも大きな魅力のひとつです。
- 最後にお二人の将来の夢をおうかがいします。
伊東さん: ヌーラボでの仕事を通して、チーム作りを支援する仕事の実績を積んでいきたいですね。あとは一緒に福岡に移住してきた家族と、元気に長生きすることです。
渡邉さん: 半年前に父親になりました。いつか子供と一緒にBacklogやCacooを使って夏休みの計画を立てたり、自由研究に役立ててみたいです。
ヌーラボは世界中の仕事を、もっともっと楽しくしていきたい
- 御社ではたくさんのITエンジニアのみなさんが、自分らしい働き方を選んでいらっしゃる印象をもちました。最後に、株式会社ヌーラボさんがこれから目指す世界をおうかがいいたします。
五十川さん: 日本国内にとどまらず、世界中の仕事をより楽しくしていくことが我々のミッションです。2017年にはオランダ・アムステルダムに進出することを発表しましたが、この背景には、より多様なバックグラウンドを持つメンバーによりプロダクトを開発していきたいという想いもあります。今後も、コラボレーションツールの開発・提供を通じて、価値を提供していきたいと思います。
株式会社ヌーラボでは、こんな人を求めています!
会社名: 株式会社ヌーラボ
募集職種: ソフトウェアエンジニア(サーバーサイド/フロントエンド)
勤務地: 福岡・東京
一言PR: 福岡から世界にプロダクトを届ける会社です!国内だけでなく、ニューヨーク、シンガポールにもグループ会社を持ち、先月オランダに新たなグループ会社の設立も発表したばかりです。福岡で快適な生活をしつつ、仕事でも挑戦できる環境で一緒に働きませんか?
URL: https://nulab-inc.com/ja/about/careers/
プロフィール
五十川 慈(いそがわ めぐみ)さん
株式会社ヌーラボ 広報 兼 コミュニティマネージャー。福岡県出身。大学卒業後5年間、東京のスタートアップ企業で営業や人事に従事し、2017年にヌーラボ福岡本社にUターン転職。現在は、ヌーラボの広報・SNSマーケター・コミュニティマネージャーとして、会社とプロダクトの「ファン作り」に取り組む。