岡山県笠岡市、県内初の「VR空き家内覧」を開始!360度リアルな内覧が可能に、移住促進に弾み

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岡山県笠岡市がこのほど、県内初となる「VR空き家内覧」を開始しました。VRとは、仮想現実のこと。市内の空き家の360度リアルな内覧が可能となり、オンライン移住相談会で活用するなどして移住促進につなげたい考えです。

高齢化に伴う空き家の増加は、全国の地方自治体が抱える大きな課題となっています。笠岡市は、空き家対策や移住促進プロジェクトの一環として、空き家を売りたい人と購入したい人とのマッチングを行う「空き家バンク」を運営。令和2年度は、 賃貸・売買合わせて年間51件の契約実績があり、48人が空き家バンクを利用して市に移住しました。

一方で、コロナ禍で遠方から現地への行動が制限されがちな状況に。市への移住相談は以前より増えているものの、現地に足を運ぶことができないために、空き家の内覧や移住をあきらめるケースが相次いだそうです。

そこで今回、360度VRコンテンツの製作・編集ソフトウェア「スペースリー」を導入し、360度画像を用いたVR空き家内覧を開始しました。具体的には、360度カメラで各部屋を撮影し、パノラマビュー化した空き家の室内を市のホームページ上でいつでもどこでも内覧できるシステムを構築。これは県内の自治体で初の取り組みだそう。遠方からでもオンラインで現地訪問しているかのような気分を味わえるといい、このサービス導入によってさらに移住促進を図っていくとしています。

担当する市の移住相談員は、「移住するにあたって、大きなハードルである『住居』をまず探される方が多くいらっしゃいます。そのハードルを少しでも取り除くためにVR空き家内覧を活用していただきたい」などと話しています。

笠岡市は県西南部に位置する小さな港町で、南には7つの有人島、北には山や田んぼが広がっています。日本で2番目に大きい笠岡湾干拓地にある道の駅には、多くの観光客が訪問。宝島社が発行する移住者向け月刊誌「田 舎暮らしの本」2021年2月号が発表する「2021年版住みたい田舎ベストランキング」では、小さな市部門にエントリーされた269自治体のうち、総合部門第12位を獲得しています。

VR内覧をご希望の人は、下記の空き家バンクのホームページをぜひチェックしてください!
http://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/teijyuu/39982.html

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シフトローカル編集部。シフトローカルなメンバーが集まって構成している。

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