奄美大島・瀬戸内町とTARGETが地域活性化で連携協定。ITを軸に「瀬戸内バレー」目指す

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鹿児島県の奄美群島にある瀬戸内町と、地域活性化事業を手がける株式会社TARGET(本社=東京都渋谷区)がこのほど、町の活性化を「産業」「観光」「教育」の観点から実現するための地域連携協定を締結しました。

連携協定を締結後の記念写真。写真中央の鎌田愛人・町長を挟み、右に一般社団法人クールジャパン協議会の山内代表理事、左にTARGETの親会社GETTIの太田代表。

その一環としてまず、11月にITを活用したビジネス機会の創出を目標に、インターネット環境を整備したコワーキングスペース「奄美・瀬戸内IT BASE」を開設。東京や大阪など大都市圏のIT関連企業の進出拠点とするほか、都市圏からのWEB制作やプログラム開発などの仕事と地元のIT系事業者をつなぐ仲介の場、また移住者や町内起業を予定する人にIT教育や起業支援を行う場として、都市と地元をつなぐハブ機能を担います。

「瀬戸内IT BASE」展開イメージ

企業誘致の第1弾として、TARGETのグループ会社でアクティビティ開発支援や地域魅力開発支援事業などを行うTheJapanProject株式会社を誘致し、島内外の事業者のネットワークを構築します。アジアに近い地理的なメリットを生かし、IT企業が集積する、シリコンバレーならぬ「瀬戸内バレー」への発展を目指すそうです。

また、観光については、「COOL JAPAN AWARD 2017」(主催=一般社団法人クールジャパン協議会)を受賞した「珊瑚石壁およびサガリバナ小径とハミヤ島」が有名な、瀬戸内町の最南端の有人離島・与路島を中心に、外国人によるインバウンド観光に関する施策を推進していく計画です。2019年4月には、古民家を改修したゲストハウスも開業する予定です。

「瀬戸内バレー」展開イメージ

「瀬戸内バレー」では、IT関連事業を地元の一大産業に発展させることを目標に、アジアも視野に入れた成長を目指します。「奄美・瀬戸内IT BASE」を拠点に、フィンテックやAI、IoTのITベンチャー企業にも魅力的な進出優遇策を講じるため、受け入れ体制や優遇条件を町役場と協議し、整備する計画。また、進出企業が増加することで雇用や人口増につなげ、地域を活性化させる構想を描いています。

その中には、瀬戸内町にクラウドファンディングを活用した「瀬戸内ベンチャー市場」を開設し、ベンチャー企業の資金調達を支援する計画も。これにより日本、アジアからの有力なスタートアップ企業、ベンチャー企業の誘致を目指します。

【株式会社TARGET】
本社:〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-6-5 クレスト広尾1階
TEL:03-5775-0666 FAX:03-5775-0680
URL:http://www.target-inc.jp

【瀬戸内IT BASE】
〒894-1504 鹿児島県大島郡瀬戸内町大字古仁屋字春日5
現在、入居募集中。

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シフトローカル編集部。シフトローカルなメンバーが集まって構成している。

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