東京と大分。2つの拠点がつながりながら、クライアントの生産性向上をサポートするシンキングリード株式会社

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企業の変革をテーマに業務改革・改善コンサルティングからスタートしたシンキングリード株式会社。2012年にはITシステム系の事業も立ち上げ、「スマートビジネス」をコンセプトに、クライアント企業の生産性向上をコンサルティングとITの両面からサポートしている。東京本社と大分オフィスの間では、距離を感じさせないコミュニケーションの中でエンジニアが活躍している。取締役の近藤さん、そして大分のエンジニアのお2人にお話をうかがった。

 

東京で受注した案件の開発や保守サポートを対応する、ニアショア体制からスタート

- シンキングリード株式会社さんは2008年の創業なので、今年で10年以上になりますよね。まずは御社の事業についておうかがいできますか。

近藤さん: シンキングリード株式会社は、企業と顧客が接点をもつCRM領域において、新しい付加価値を生み出すことを目的として設立されました。100社以上の実績をもつメンバーが中心となり、ノウハウ提供型のコンサルティング会社として、営業改革やCRM/SFAシステムの導入・定着・活用に携わってきました。

FRevoCRM

現在はコンサルティングで培った知見を活かしながら、Eメールやグループウェアに変わる次世代型コミュニケーシュンインフラ「BeSmart」、オープンソースのCRM(顧客管理システム)「F-RevoCRM」、OSSを活用した中小企業向けシステム化サービス「FIT-ITs (フィット・イッツ) 」といった3つの自社プロダクトを柱に、新たなプロダクトを強化しながら、クライアント企業の生産性向上をサポートし続けています。

- 御社は本社が東京ですが、大分にも拠点をお持ちですよね。東京と大分、それぞれどういう役割なのでしょうか。

近藤さん: 2008年の創業以降、本社はずっと東京でやってきました。お客様は東京の企業が多いですね。当初は営業が東京で受注した案件の開発や保守サポートを大分の社員が対応する、ニアショア体制をとっていましたが、今はそれにとどまらず、地域の特性や組織の特性を活かして、それぞれが時には独立した活動が行える形を目指しています。現在、大分では社員が3名、インターンやアルバイトが2名、合計5名が働いています。

 

「東京は無理!」と言われて、大分にオフィスを開設

- 大分に拠点を作ったのは、どういった理由からでしょうか?

近藤さん: 私は前職で大分に行くことが多く、いま大分を任せているかずやとは、そこで一緒だったんです。お互いその会社を退職した後、私は東京でシンキングリードに参加し、彼は大分でフリーのエンジニアとして働いていました。シンキングリードから彼に仕事を発注する中で、いっそのこと社員になったらどうかと声をかけたんですが「東京は無理!」と断られて(笑) それなら大分にオフィスを作ろうかということになったんです。最初はかずや1人だけだったので、大分オフィスはマンションの一室からスタートしました。

- かずやさんのために大分にオフィスを作ったんですね。会社に拠点を作らせるエンジニアだなんてすごい(笑) 今日はそのかずやさんと同僚のゆかさんに取材に同席していただいていますが、まずお2人のお仕事をうかがえますでしょうか。

かずやさん

かずやさん: シンキングリードは、今年で3年目になります。私はこちらのメンバーを束ねながら、システム管理やwebプログラマーを担当しています。具体的には「F-RevoCRM」のカスタマイズ開発や、大分で受注したweb案件の制作やコーディングが多いですね。

ゆかさん

ゆかさん: 私は入社してまだ1年目です。こちらでは「F-RevoCRM」のサポートや開発を担当しています。「インストールがうまくいかない」「エラーがでる」など、「F-RevoCRM」をお使いのお客様から届くお問合せについて調査、対応しています。

 

社員が入社するたびに、広いオフィスへ引っ越し?

- 大分のオフィスはどんな感じの場所なんでしょうか。

大分のオフィス

かずやさん: いまの大分オフィスは、大分市の中心部にあるビルの4、5階に位置するテラスハウスです。4階は打ち合わせスペース、5階に各自のPCがあり、そこで開発をしています。この物件は住居なので、台所やお風呂もあります。実はここにはゆかさんの入社が決まったから移ってきたんです。以前のオフィスは私1人ならいいんですが、人が増えたら狭いだろうということで。

- ゆかさんの入社でまた引っ越し!? シンキングリードさんは、社員を大切にする会社ですね。

近藤さん: 大分は家賃が東京と違って安いですから(笑)

ゆかさん: ありがたいことです(笑) 実は私、前の前の会社でかずやさんと一緒だったんです。かずやさんから声をかけられて、シンキングリードに入社することになりました。

- シンキングリードさんに参加する前、お2人はどんなお仕事をしていたんでしょうか?

かずやさん: 私はずっとエンジニア畑です。東京の企業で客先開発や機器管理の仕事をしていたこともあったんですが、2社目でweb系のシステムに携わる機会があり、これはおもしろいなと。それからwebをメインにサーバー管理や構築をやってきました。シンキングリードは4社目になります。

ゆかさん: 私は専門学校を卒業後、大分のシステム会社で働いていました。最初の会社ではパートナー会社に出向し、学生の履修成績を管理するシステムを担当していました。その後結婚して子供が生まれ、少し落ち着いてから入った2社目では、主に自社サービスのカスタマーサポートを担当する中で、かずやさんと出会いました。その後は、市内の健診センターで院内SEとして健康診断のシステム運用に携わっていました。

 

大分といえば温泉! そして実はたくさんある大分ブランド食材

- そうするとお2人は大分出身で、ずっと大分暮らしですか?

ゆかさん: はい、大分からでたことがありません(笑) 会社を探すのはいつも大分でした。

かずやさん: 私はシンキングリードの東京本社にいた時期もありましたが、基本はずっと大分ですね。

- お2人は大分で働きたいというご希望が強いようですね。大分の魅力はどんなところでしょう?

大分メンバーお気に入りのランチ。とり天も入った天丼が絶品とのこと

かずやさん: ほどよく田舎なところがいいですね。車で少し行くと、海や山の大自然が待っています。やはり大分といえば温泉。世界屈指の炭酸泉で知られる長湯温泉、塩味でカツオ出汁のような珍しいお湯が楽しめるひょうたん温泉など、仕事の気分転換におすすめな場所がたくさんあります。

ゆかさん: 海と山があるので、ごはんがおいしいと思います。関アジ、関サバ、城下カレイなど、大分ブランドの魚介類やお肉って結構あるんです。みんな安くておいしいんですよ。大分の味といえば、鶏肉を揚げたとり天です。あとはなんといってもかぼす。大分では、いろんなお料理にかぼすを絞ります(笑)

 

困ったことは、東京のメンバーにSkypeで聞いてさくっと解決

- 大分といえば温泉をイメージしていましたが、エンジニアの凝り固まった肩を通好みのお湯がしっかりと癒してくれそうです。ところで大分と東京で同じ案件を進めることも多いと思いますが、仕事の情報共有はどうしていますか?

近藤さん: 毎朝10時に10分ほど朝礼の時間を設けて、Skypeのビデオ会議で東京と大分の状況を報告しあっています。細かな仕事の進捗や内容は、自社開発プロダクトの「BeSmart」や「F-RevoCRM」、さらに他ツールを活用して情報を共有しています。

かずやさん: 朝礼はもちろん、普段から状況を共有しあっているので、東京のメンバーとのコミュニケーションに不安を感じたことはないですね。

ゆかさん: 私も大分にいることが仕事のネックになることはありません。わからないことがあったら、東京のメンバーにSkypeなどでさくっと聞いて解決しています。

 

問題は大きければ大きいほど、解決したときの快感も大きい

- 距離を感じさせないコミュニケーションの中で仕事が進められているのはすばらしいですね。お2人がやりがいを感じるのはどういうときでしょうか。

大分オフィスの打ち合わせスペース

かずやさん: ありきたりかもしれませんが、開発をしているときに、動かなかったシステムがさくっと動いたときは最高ですね。問題は大きければ大きいほど、解決したときの快感も大きい気がします。

ゆかさん: 私はお客様のエラーの解決策を見つけたときですね。エラーって再現性が難しいことがあるんですよね。お客様の環境は様々なので、いったいどこをどうしたらそんなエラーが出るんだろうと、びっくりすることもあります(笑)

- なるほど、エンジニアあるあるですね。お2人がいま目指していることをおうかがいできますか。

かずやさん: そうですね、オープンソースCRMをいまよりもっと拡大していきたいと考えています。いま弊社からリリースしているものだけでなく、新しいサービスを立ち上げて世の中に出してみたいです。

最初は私1人だった大分オフィスもいまは5人になり、これからも増えていくと思います。インターンの若い人の意見を柔軟に吸収しながら、組織と一緒に自分自身もエンジニアとしての成長を続けていきたいですね。

ゆかさん: 大分のメンバーが増えるに応じて、仕事の幅が広がってきました。今後はかずやさんをサポートしながら、大分だけでもやっていける組織を目指したいですね。

 

いろんな場所を知って考え方が広がることで、エンジニアの仕事の枠も広がっていく

- ご協力ありがとうございました。最後に大分と東京、2つの拠点をもつ会社として感じている課題はありますか。

別府から大分方面を撮影

近藤さん: 東京ではクライアント対応、大分は開発とサポートというように拠点の特性に合わせた仕事をしていますが、それだけでなく拠点間のコミュニケーションをもっと盛んにしていきたいと考えています。大分のメンバーにはもっと東京に来てもらって、クライアントが何を考えているのか、またビジネスがどうやって生まれているのか知ってほしい。東京のメンバーは情報や忙しさに埋もれてしまうのではなく、大分の空気を吸って見聞を広めてほしいと思います。

エンジニアだから自分はこの仕事だけやっていればよいというのではなく、いろんな場所を知って考え方が広がることで、仕事の枠も広がっていくんだと思います。いま社会で働き方改革が叫ばれています。当社はまだ東京と大分ですが、エンジニアがいろいろな場所をリアルに体験することで、より生き生きとした仕事に変わっていくといいなと思うんです。

 

シンキングリード株式会社 大分オフィスでは、こんな人を求めています!

採用情報はこちらから
http://www.thinkingreed.co.jp/oita/

 

プロフィール

近藤誠(こんどうまこと)さん
奈良県出身。関西大手出版社グループのシステム開発会社(後に分社独立)でシステムの基礎を学ぶ。2002年にBOP系サービスベンダーへ転籍し、創業メンバーとして主に事業立ち上げ、推進を担う。同社退職後、2014年にシンキングリードに入社し、翌年からは取締役執行役員として事業・経営の両面に従事。現在に至る。

かずやさん
大分県出身。システムエンジニアとして、独立系 SIer 勤務にしていた際に web システム 開発業務に取り組み、インターネット環境さえあれば、いつでも、どこでも 様々な人に使ってもらえる・見てもらえる web に魅力を感じ webエンジニアを志す。webエンジニアとして WEB 制作会社、IT ベンチャー企業で webシステム・サービスを構築。2015年にシンキングリードに入社し、現在に至る。

ゆかさん
大分県出身。1児の母。子育てと仕事を両立中。専門学校でシステム工学を学び、地元システム会社、ITベンチャー企業、健診センターでシステム開発、カスタマーサポート、システム運用等を経験。現在に至る。

About Author

インコを愛するフリーライター。趣味は格闘技。いつまで経っても強くなれない悔しさを、仕事へのエネルギーに変えています。

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