自然環境でのリモートワークによるメンタルヘルス効果測定、2年目の実証実験スタート

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「山や海、田園風景に囲まれて心穏やかに仕事をする」そんな生活を移住によって実現した先輩たちの体験談などを読むと、羨ましい気持ちになりますよね。仕事をする場所が心に与える影響、UIターンを考える人にとってはとても気になりますが、これまでは個人の感想などしかその情報がありませんでしたよね。

そんな中、長野県信濃町と特定非営利活動法人Nature Serviceは、自然環境における従業員のリモートワークが、企業のメンタルヘルスマネジメントにどう貢献できるかを測定する「脳波測定による、自然体験が寄与する企業経営課題解決への実証実験」の2年目をスタートしました。

実験場所:長野県信濃町やすらぎの森オートキャンプ場

1年目は実証実験をデザインするための事前調査と、分析のためのシステム開発を行い、都内のオフィス環境と、信濃町の自然の中のリモートオフィス環境で、作業効率を比較。結果はリモート環境の方が、作業の処理速度と正確さの両方で高いスコアを示したそうです。

これに続く2年目は、自然の癒しが仕事に与える影響を脳波分析システムで数値化、客観的なデータに基づいて、企業の職場環境改善やリモートワーク推進のサポートができるようにしていくとのこと。

個人の体験談や感想も大切な情報ですが、社会全体でリモートワークや移住推進を進めていくためには客観的なデータや数値化によるエビデンスも必要とされる場面が多々あるでしょうから、続報が気になりますね!

実証実験に使用する機材:Emotiv Epoc(左)とInsight(右)

実証実験の実施内容:
「脳波測定による、自然体験が寄与する企業経営課題解決への実証実験」
時期:2017年9月から2017年10月にかけて、1泊2日の実証実験を4回実施
場所:都内の企業のオフィス内および信濃町やすらぎの森オートキャンプ場
対象:働き方改革、健康経営、リモートワーク推進等に関心をもつ都内のIT企業など(4社から各5名程度を想定)
手法:脳波測定器による脳波の比較分析、産業精神保健学分野専門家による分析と評価、被験者へのインタビューおよびアンケート調査

昨年の実証実験の様子

今回の実証実験には個人単位では申し込めませんが、参加企業を募集しているようです。さらに実証実験の情報公開や、企業の人事担当者や地方での働き方に興味がある方向けニュースレターの登録も可能ですので、ぜひサイトの方もチェックしてみてください!
Nature Service Lab:http://lab.natureservice.jp/

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シフトローカル編集部。シフトローカルなメンバーが集まって構成している。

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